Kubuntu 10.10/i386 on ThinkPad X41 環境構築メモ

2011/02/08PC::Linux/BSD

環境

  • IBM ThinkPad X41
    • CPU: Intel Pentium M 778 (1.6GHz)
    • RAM: 1.5GB
    • HDD: 1.8" 60GB HDD
  • OS: Kubuntu 10.10/i386

日本語PPAの追加

$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/maverick.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
$ sudo apt-get update 

Kubuntuの既知の不具合の対応

Ubuntu Wiki - MaverickMeerkat/ReleaseNotes/jaにて記載されている既知の不具合の対応を行う。

ログアウト時にXサーバーがクラッシュしてKDMに戻らない

/etc/kde4/kdm/kdmrc

#TerminateServer=true

上記部分のコメントアウトを外す

TerminateServer=true

デスクトップ効果が再ログイン時に無効になる

[KDEシステム設定] - [デスクトップ効果] - [詳細]タブ から[機能チェックを無効にする]にチェックを入れる

日本語入力環境の構築

フロントエンドにiBus, バックエンドにGoogle日本語入力のオープンソース版であるMozcを用いた日本語入力環境を構築します。

必要パッケージのインストール

ibus-mozcパッケージを導入することで日本語入力環境に必要なパッケージが導入されます。

$ sudo apt-get install ibus-mozc

導入されるパッケージ

  • ibus-mozc
  • libcurl3
  • libprotobuf6
  • mozc-server
  • mozc-utils-gui

インプットメソッドの設定

iBusの言語パネルはデフォルトでは隠されているため、表示されるように設定を変更します。
また、デフォルトではシステムトレイにiBusのアイコンが2つ表示されるため、1つのみ表示されるように変更します。
[設定] - [Keyboard Input Method] - [一般]タブ

  • 言語パネルの表示: 常に表示する
  • システムトレイにアイコンを表示する: オフ
iBusが利用するインプットメソッドの設定

[設定] - [Keyboard Input Method] - [インプットメソッド]タブ

[日本語 - Anthy]を削除し、[日本語 - Mozc]を追加する

iBusの言語パネルのテーマ設定

iBusの起動タイミングが早すぎるためか、[KDEシステム設定]の[GTK+の外観]にてウィジットスタイルを変更してもGTK+のデフォルトテーマ*1であるReleighテーマで表示されてしまいます。
他のGTK+アプリケーションと同様にQtCurveテーマで表示されるようにgtk-chthemeにてGTK+テーマを設定します。

gtk-chthemeのインストール

$ sudo apt-get install gtk-chtheme

gtk-chthemeがインストールされたらgtk-chthemeを起動し、QtCurveを選択し適用する。
これで再ログイン時にはiBusの言語パネルがQtCurveテーマで表示されるようになります。

*1 : だと思います

GUIフォントの変更

UbuntuフォントよりもVLゴシックフォントが好きなので、VLゴシックフォントで表示されるように変更。

必要パッケージのインストール

$ sudo apt-get install ttf-vlgothic

ttf-vlgothicをインストール後に、[KDEシステム設定] - [アプリケーションの外観] - [フォント]よりVLゴシックに変更する。

キーバインドの変更

左CtrlはAの隣になければ嫌な人なので。

$ xmodmap -pke > .Xmodmap

~/.Xmodmap に以下を追加

! CapsLockとControlの入れ替え
! 2回適用すると元に戻る
remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

トラックポイントで操作する

/usr/share/X11/xorg.conf.d/20-trackpoint.conf を作成する

Section "InputClass"
        Identifier      "IBM TrackPoint"
        MatchProduct    "TrackPoint"
        MatchDevicePath "/dev/input/event*"
        Driver          "evdev"
        # ホイールエミュレートする
        Option          "EmulateWheel" "true"
        # ホイールエミュレートに使用するボタン番号
        Option          "EmulateWheelButton" "2"
        # 1ノッチに対応するカーソル移動量?
        Option          "EmulateIntrtia" "20"
        # ホイールエミュレートのタイムアウト時間(ms)
        Option          "EmulateWheelTimeout" "100"
        # 3ボタンエミュレートをしない
        # 3ボタンエミュレートは、従来の2ボタンマウスを同時押し(確か)することで
        # センターボタン押下をエミュレートする機能
        Option          "Emulate3Buttons" "false"
        # ホイールエミュレート中のX方向の移動に対する発生するイベント
        #(ボタン番号)を定義
        # 第2引数はそれぞれ、左(マイナス)方向、右(プラス)方向
        Option          "XAxisMapping" "6 7"
        # ホイールエミュレート中のY方向の移動に対する発生するイベント
        #(ボタン番号)を定義
        # 第2引数はそれぞれ、下(マイナス)方向、上(プラス)方向
        Option          "YAxisMapping" "4 5"
        
        # Option        "ZAxisMapping" "A B C D"
        # ZAxisMappingはホイールエミュレート中のそれぞれの移動に対して
        # 発生するイベント(ボタン番号)を定義
        # A: 垂直マイナス, B: 垂直プラス, C: 水平マイナス, D: 水平プラス
EndSection

スワップの設定

X41のHDDは1.8インチで遅いため、通常使用時にはHDDへスワップアウトしないようにし、ハイバネーション時のみスワップパーティションが利用されるように設定する。

スワップパーティションが利用されないようにする

/etc/fstabの変更

# swap was on /dev/sda3 during installation
UUID=UUID値 none            swap    sw              0       0

上記スワップパーティションのオプションを以下のように変更

# swap was on /dev/sda3 during installation
UUID=UUID値 none            swap    sw,noauto       0       0

ハイバネーション時にのみスワップが有効化されるようにする

/etc/pm/sleep.d/05_swapctl

#!/bin/bash
#/etc/pm/sleep.d/20_swapctl
case "$1" in
        hibernate|suspend)
        swapon UUID=スワップパーティションのUUID値
                ;;
        thaw|resume)
                swapoff -a
                ;;
        *)
                ;;
esac

GTK+アプリケーションの日本語化

GIMPなどのアプリケーションが英語で表示されるため、日本語で表示されるようにする

$ sudo apt-get install language-pack-gnome-ja

導入されるパッケージ

  • language-pack-gnome-ja
  • language-pack-gnome-ja-base

pulseaudioの削除

これまでの経験からPulseAudioは重い印象を受けていたので削除。

$ sudo apt-get purge pulseaudio

削除されるパッケージ

  • pulseaudio*
  • pulseaudio-esound-compat*
  • pulseaudio-module-bluetooth*
  • pulseaudio-module-x11*