[Debian] VMware Server 1.0.4インストール

2007/12/07PC::VMware

そこそこ速いサーバ機を手に入れたらやりたかったのがVMware Serverの構築です。
フリーのVMware関連の製品というとVMware Playerのほうがどういう訳か話題になりますが、こちらのVMware Serverもフリーで利用出来ます

今回はVMware ServerをDebianサーバにインストールしたときのメモ

VMware Serverとは

  • 既存のWindows/Linux Server*1にインストール可能
  • サーバ上でVMが動作
  • 任意のWindows/LinuxクライアントからVMware Serverに接続してVMを操作出来る*2
  • 仮想マシンの作成にも制限がありません

と、いうわけでVMware Workstationに搭載された一部の機能が利用出来ないのと、ホストOSが制限されている他はほとんどVMware Workstationのような使い方ができます。
特に、ファイル/プリンタサーバや、個人のWebサーバのような形態のサーバではほとんど負荷がかかっていませんので、このようなサーバにVMware Serverを導入することでリソースの有効活用ができます。

*1 : Windows XPでも動くようですが、未サポートです

*2 : リモートデスクトップ/VNCのようなものです

VMware Server Install for Debian (etch)

環境 (ホストPC)

今回のインストール環境はこんな感じ

  • VMware Server 1.0.4
  • ホストOS: Debian GNU/Linux 4.0 (etch)
  • ランレベル: 2 (CUI環境)*3
  • ホストの運用形態: ファイル/プリンタサーバ

VMware Serverの導入記事などを読むとほとんどがLinux GUI/Windows環境のものばかりですが、VMware Serverの為だけにX環境を構築したくありません。このため、非X環境にVMware Serverを構築しました。その場合のはまりどころに重みを置いてこの記事は書いています。

インストールまで

コンパイル出来るようにする

gcc, makeが必要です。ない場合は前もってインストールしておきます。

# apt-get install gcc make

カーネルソースの準備

uname -aで表示されるカーネルのバージョンと同一のカーネルソースを用意します。

$ uname -a
Linux akane 2.6.18-5-686 #1 SMP Wed Oct 3 00:12:50 UTC 2007 i686 GNU/Linux

上記のような場合

# apt-get install linux-headers-2.6.18-5-686

となります。

その他

killallが必要です。ない場合は前もってインストールしておきます。psmiscパッケージの中にkillallが含まれていますのでこれをインストールします。

# apt-get install psmisc

インストールまで

まずはダウンロードしてきたVMware-server-1.0.4-56528.tar.gzを/usr/local/srcに展開します。

$ cd /usr/local/src
$ tar xvzf ./VMware-server-1.0.4-56528.tar.gz
$ su
# ./vmware-server-distrib/vmware-install.pl

実行されるとライブラリのチェックが行われます。

libX11.so.6 => not found

こんな感じの警告が出た場合は*4、不足しているライブラリを導入してやる必要があります。
VMware Serverのインストール中断し、以下のようにライブラリを導入します。

# apt-get install libX11-6

これをライブラリの警告が出なくなるまで行います。強行することもできますが、最後のライセンスキーの入力部分で入力を行っても不正なキーと言われてしまいます。

インストール

対話式なので適当に答えていけばいいです。英語ですが、下記の参考Webサイトを見ながら進めていけば解らない部分はないと思われます。
# ほとんどがデフォルトで問題がないはず。
気をつける部分はvmware-config.plの設定、VMware Server Consoleの待ち受けポート*5とカーネルソースの指定の部分。

*3 : DebianのCUIマルチユーザーモードは2です。他のLinuxは3と読み替えて下さい

*4 : というか、ほぼ間違いなく非X環境ですと出ると思われます

*5 : デフォルト902

VMware Management Interface

VMware Serverを導入する上で必須ではありません。が、ブラウザからVMware Serverのステータスが確認出来るようになります。

インストール

VMware Serverと一緒に配布されているVMware-mui-1.0.4-56528.tar.gzを/usr/local/srcに配置します。

$ tar xvzf ./VMware-mui-1.0.4-56528.tar.gz
$ su
# ./vmware-mui-distrib/vmware-install.pl

私の環境ではインストール時にまた怒られてしまいました。

VMware Server must be installed on this machine for the VMware Management Interface to work

どうもまたライブラリが不足している為に出るエラーらしいので導入してやります。

# apt-get install libXi-6

あとは対話式でインストールが行えますので問題はないと思います。

インストール後

は、適当なマシンのブラウザから「VMwareサーバをインストールしたマシンのIPアドレス:8333」からアクセス出来ます。

vmware-mui1.jpg

ログインユーザ名/パスワードはVMware Serverのユーザです。
ここからVMware Server Consoleもダウンロード出来ます。VMware Server ConsoleのインストールはWindows環境なら特に問題ないでしょう。

管理画面の例

vmware-mui2.jpg

「自重しろ」な画面。

参考

その他、知ってると幸せそうになれそうなこと

*6 : 未検証