2007/01/16(火)DYNABOOK SS PORTAGE 3000CTにVine Linux 4.0インストールログ

\2kで購入したノートで遊ぶ為にLinuxをインストールすることにする。
Distoributionは日本語環境構築に苦労しなさそうなVine Linuxの最新版(4.0)。

パッケージ導入の方針

  • GNOMEは使わないため、GNOME関連のツールはインストールしない
  • サーバ系のプログラムはSSHのみ
  • パッケージを利用する為開発環境もインストールしない
  • その代わりエディタ環境は充実させる(Emacsなど)
  • 必要最低限のパッケージだけ導入し、後は必要に応じてaptで導入する

上記のようにパッケージ選択を行い、700MB程度に収めました。

パーティション分割

/hda1 /boot : 80MB
/hda2 swap : 128MB
/hda3 / : 1875MB

インストール

DYNABOOK SS PORTAGE 3000は1スピンドルノートなのでCD-ROMドライブやFDDは存在しません。また、昔のノートPCの為LANも搭載していません。USBのFDDからインストーラーでも起動できれば苦労はしなかったのですが、残念ながらUSBからのブートもできないようなので、先日NetBSDを導入したマシンを使うことにします。

必要なもの

  • 3.5インチ/2.5インチ ATA I/F変換コネクタ

手順

  1. ノートPCからHDDを取り出し、変換コネクタを利用しデスクトップPCに接続します。この際、元々付いていたデスクトップPCのHDDは外しておきます。
  2. インストールCDからデスクトップを起動し、Linuxをインストール
  3. インストールが完了したらデスクトップからHDDを取り外し、ノートPCに取り付ける
  4. ノートPCで起動することを確認

注意点

他のマシンを借りてLinuxをインストールする場合、CPUのアーキテクチャ(i586とか)に気を付けて下さい。

  • i586: Pentium / MMX Pentium / K6シリーズなど32bitCPUの比較的古いもの(Socket7世代)
  • i686: Pentium Pro/ PentiumII/III/4 / Athronなど32bit CPUの比較的新しいもの(Socket8/370/Slot1以降)

インストール後

問題なくインストールが完了すれば、自動的にXが起動し、Xからログインが可能です。しかしながら、GNOMEをインストール対象から外してしまった為、twmによるウィンドウマネージャが使われています。twmだとあまりにしょぼーんな感じですので、デスクトップ環境を導入することにする。

Vine Linuxで用意されているデスクトップ環境としては下記のものがあるらしい

  • KDE
  • XFce
  • Window Maker
  • blackbox
  • fluxbox
  • fvwm2

KDEとXFceはデスクトップ環境構築に必要なパッケージがセットになって提供されている為、面倒なくデスクトップ環境が手にはいる。KDEを入れたらGNOMEと大差がないし、XFceを導入することにする。

#apt-get update
#apt-get install task-xfce

ノートPCにHDDを接続する

一通り設定が完了したのでHDDを取り外しSS 3000CTにHDDを接続し、おもむろに電源を投入。……おお、Vineが起動している(感動)。途中でハードウェアの構成が変わった為、再設定を促されるので適当に設定する。

起動が完了し、コンソールのログイン画面が表示される。本来ならここでXに切り替わりグラフィカルログイン画面に切り替わるが、切り替わらない。どうやらXの起動に失敗している模様。

Xconfiguratorで再設定をしてやる必要があると考え、rootでログインし設定ユーティリティを開く(#setup)。設定ユーティリティの中の「X Window Systemの設定」で設定してやればいいのだろうが、選択してもXconfiguratorが起動しない。……もしかして入ってない?Xconfiguratorを入れるにはapt-getする必要があるのだが、SS 3000CTにはLANカードがない為、パッケージを取り寄せることができない。xorg.confを手動で書き換えることも考えたが、xorg.confを開いてみて面倒そうなので断念。

家に帰らないとPCMCIAなLANカードがない為ここで断念。LANカードを持ってこなかったのは失敗でした。

続き

NE2000互換なPCMCIAなLANカード(10BASE-T)を接続し、起動。これでようやくXconfiguratorがインストールできます。

#apt-get install Xconfigurator

Xconfiguratorが導入されれば設定ユーティリティからXの設定が行えるようになりました。NeoMagic(ビデオチップ)は検出されましたが、ビデオRAM容量、解像度/色深度、ディスプレイの設定は手動で選択してやる必要がありました。

ディスプレイの設定

640x480 8bit
800x600 8bit
640x480 16bit
800x600 16bit

24bitカラーを指定したらエラーを吐かれた為、このディスプレイでは対応していないのでしょう。

その他のカスタマイズ

ログイン直後に立ち上がっているプロセスを確認したら70も立ち上がっていました。有効になっているサービスを確認したら全サービス中7割くらい有効になっていました。…立ち上がりすぎじゃね?何かこういうところにRedHat派生のディストリなんだなと妙に感心しています。
#デフォルトでcpuspeedとかirqbalanceとかが有効になってたし…

サービス選択の際の参考

FC5/6のサービス一覧
Vineのサービス一覧

X on 3000CT

くそ重いGNOMEを切ってXFceを導入していたのでそこそこ軽く動きます。グラフィカルログイン(gdm)画面までで使用メモリは約16MB、ログイン後で約24MBのメモリ消費量でした。Firefox2を使ってみましたがさすがに重かった。

今後の課題

音が鳴らないので鳴るようにしたい。ALSAからはサウンドチップの認識が行えているようだけどXFceのツールからは認識していない。

メモ

古い東芝系のノートPCでBIOSに入る方法: Escを押しながら電源投入