LinuxにおけるFAT32フォーマットの方法
2008/09/12
Linuxであっても、リムーバブルメディアの類を利用する場合はFAT/FAT32のフォーマットを行う必要があります*1。その際のメモ。
環境
- OS
- Kubuntu 8.04.1 日本語ローカライズド
- リムーバブルメディア
- SONY POCKETBIT (8GB)*2
POCKETBIT (8GB)の詳細
$ sudo fdisk /dev/sde コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/sde: 8119 MB, 8119648256 bytes 250 heads, 62 sectors/track, 1023 cylinders Units = シリンダ数 of 15500 * 512 = 7936000 bytes Disk identifier: 0x********
作ってみる
1. パーティション分割
まずはパーティション分割から。通常、市販のUSBメモリなどを購入した場合は基本パーティションが1つだけあるような状態となっているはずですので、特に問題がない場合はそのまま運用します。
ちなみにWindowsではUSBメモリのパーティションを分割することは出来ませんが、Linuxのfdiskでは通常のディスクと同じように扱うことが可能です。
2. 領域タイプの設定
以下の様な場合を例とする
デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sde1 1 1023 7928219 83 Linux
fdiskでパーティションを分割したときの新規パーティションの領域タイプは0x83(Linux)となる。このため、今回の様にFAT32でフォーマットし運用する場合はこの領域タイプを変更する必要がある。
FAT32を表す領域タイプとして0x0B(FAT32)、0x0C(FAT32 (LBA))がある。これらの使い分けは以下の通り。
- 0x0B (FAT32)
- パーティションの終了シリンダが1023、ディスクの先頭から8GBまでの領域にパーティションが収まる場合に利用してもよい。
- 0x0C (FAT32 (LBA))
- LBA対応版。パーティションが終了シリンダが1023を超える場合にこちらを利用する。
3. フォーマット
実際にmkfsコマンドを利用してフォーマットする。
$ sudo mkfs.vfat -v -c -F 32 /dev/sde1
後はまったりとフォーマットが完了するまで待つだけです。
オプションの解説
- -v
- 詳細な進捗を表示
- -c
- 不良ブロックの精査を行う
- -F 32
- FAT32形式でのフォーマットの指定。-FだとFAT(16)となる。