既にモバイル用PCとしてはThinkPad X41を持っているのだが、もっと手軽に使えるPCが欲しいなぁと思い、富士通のFMV-BIBLO LOOX U/C30を購入しました。
そんなわけで、ファーストインプレッション
小さいことは覚悟していましたが、やっぱり小さいです。ワンタッチで1280x800から1024x600に変更出来るので、通常はこのサイズで利用することになりそうです。
タッチパネル機能を搭載しているので、スタイラスを突っつくことになるのですが、確実に傷が付くと思われます。
光沢液晶が気に入りません。
カタログスペックでは6hとなっていますが、実測3h-4h程度でしょうか?
Intel Atom Z520 (1.33GHz)を搭載していますが、演算能力としてはPentium 4 1.4GHz程度です。クロックを落としている状態でFlashをバリバリ使うようなサイトは結構辛いです。ニコニコ動画などを見ようとすると処理落ちが結構発生しますのでコメントを非表示にする必要がありそうです。
Pentium M程度の処理能力を期待している場合は注意が必要。
1GB標準搭載で増やすことも減らすことも出来ません。富士通らしく、不要なソフトが大量に搭載されていて、かつそれぞれのアプリのメモリを大食らいで出荷時構成+セキュリティソフトをインストールしただけで700MBくらい使用します。
Win98の頃にActive Desktopでメニューバーを実装していたような、使い物にならないランチャーが3~40MBも食う上激重なので、常駐から外すことをお勧めします。
Intel GMA500を搭載しています。が、再生方式にオーバーレイが使えません。
GMA500は動画支援機能を持っていますが、対応していないソフトやコーデックだと全画面での再生は厳しいです。
配列が前のモデルよりもいくらかましになったと思いきや、「. >」が妙なところにあります。
Fnコンビネーションでのサスペンドやハイバネーションが用意されていません。サスペンドぐらい用意して欲しかったのですが。
指紋認証ハードウェアが付いていますが、スクロール機能が使えます。結構便利。
キーボードライトはキーを照らしてくれません。全く使い物になりません。ThinkPad的なものを期待している方は注意。
HDDのアクセスなどのステータスランプが青色LEDなのが非常に気に入りません。そんなところで自己主張しなくていいから目に優しい普通の緑色LEDにして欲しい。
NICは蟹の10/100を採用。別途ケーブルが必要なので使わないでしょうが。はぁ。
圧倒的にsigmarion IIIの方が打ちやすい。
sigmarion IIIのキーピッチが14.1mmなのにLOOX U/C30の15.0mmキーピッチのキーボードの方が使いづらいというのはどういう事なんでしょう?
省略されたキーも多いし、もっと改善の余地がありそうです。
厚みと奥行きは若干増して、横幅は小さくなりました。
重さは455gから565gと増加。この110gの差が結構重く感じます。
sigmarion IIIではギリギリポケットに入る大きさでしたが、LOOX U/C30は無理です。
sigmarion IIIでx86アーキテクチャのマシンが欲しくなりましたよ(苦笑
LOOX U/C30にはまだハードウェア的に改善の余地が大分ありそうです。
間違っても1台目のPCとして購入してはいけません。絶対後悔します。メインのノートPCとしても微妙なところです。
普通のPCとして使うのであればSONYのVAIO Type Pの方が確実に幸せになれそうです。