2008/01/15(火)[Win2kSrv] 案外便利

メインマシンを変えたついでにOSもWin2k ProからWin2k Serverに先日変更しました。このWin2k ServerとかいうOSも最初の内はUser権限でシャットダウンできなかったり、ワトソン博士とかいうヤブ医者がしゃしゃり出てきたり*1していろいろ使い勝手が悪かったのですが、案外使えることが判ってきました。
それは、ターミナルサーバ機能です。

terminalsrv.jpg

こんな感じで、通常使用するユーザのログオンセッションを張ったままlocalhost(自分自身)に対してリモートデスクトップが利用出来ます。上の例ではUser権限のユーザからAdministratorに対して2つ同時にログオンセッションを張っている例です。
#ターミナルサーバの制限で256色しか出せない為色彩がアレですが(汗

えっ、ActiveDirectoryとかIISとかえくそちぇんじは入れないのかって?あははー、そんな使え無いどころかトラブルの温床になるもの入れるわけないじゃないですかー♪

*1 : もちろん解雇しましたがw

VMware Workstation 6.x/Player 2.xでの新機能

2008/01/09PC::VMware

VMware製品では基本的に同世代であれば仮想マシンレベルで同程度の機能を持つようです。
第6世代に相当するVMware Player 2.xがどのような新機能を持つのか調べるために、VMware Workstation 6.xの新機能について調べたときのメモです。

第6世代

  • VMware Workstation 6.x
  • VMware Player 2.x
  • VMware ACE 2.x
  • VMware Server 2.x*1

Workstation 6.x新機能

* :VMware Player 2.xでも有効であると思われるもの

Workstation ACE Editionへのアップグレードパス
ACE機能のライセンスを購入することによりACE固有の機能を持つ仮想マシンの作成が可能
Workstation IDEプラグイン(統合仮想デバッガ)
Visual Studio/EclipseとVMの間にインターフェイスが提供され、VM上でのプログラムのテスト、実行、デバッグを容易に実行可能
VIX 1.1 APIの提供
仮想マシン アクティビティの記録/再生の試験的サポート
一定期間内の仮想マシンの操作及び状態を記録、再生が可能
物理マシンから仮想マシンへの変換、およびインポート機能の強化(Windowsホストのみ)
強化されたVMware Converterの提供
バックグラウンドでの仮想マシンの実行
VMware Workstationを終了しても仮想マシンがバックグラウンドで動作させ続けることが可能
*マルチモニタディスプレイのサポート
VM上でマルチモニタ機能のサポート
*サポート可能なイーサネットアダプタ数の増加
5個@1VMから10個@1VMに
新しい64bitサウンドドライバ
新規作成の64bit Windows VMでオーディオハードウェアが構成されるようになる(VMware Tools)
*USB2.0デバイスのサポート
最大6個のUSB2.0ポートの提供
仮想マシンのVNCサーバ機能
VNCサーバをゲストOSに組み込まなくてもVNC機能の提供が可能
RAMサポートの強化
仮想マシン全体で利用できるRAMの制限が4GBから8GBに
*64bitゲストサポート強化
Intel EM64T VT対応CPUで実行される64bitゲストOSのサポートの強化
*ゲストOSからのバッテリステータスの監視
ホストのバッテリステータスをゲストOSからの監視のサポート
デバッグ情報収集機能の向上
*準仮想化Linuxカーネルのサポート
Xen対応LinuxカーネルをゲストOSで利用することでパフォーマンスの向上
仮想ディスクをホストOSで利用(Windows)
vmdk仮想ディスクファイルをホストOS(Windows)のドライブレターにマッピング可能
VMware Toolsの自動アップデート
共有フォルダの制限機能の強化
*ファイル共有及びコピーと貼り付け機能の強化
ゲストOSのサポートの拡大

*1 : VMware Server 2.xは第7世代仮想マシンとなるようです

2008/01/09(水)adiary Virtual Appliance (sanae system)開発表明

本日付けでadiary Virtual Appliance (sanae system)を開発することを表明いたします。
とはいっても、構想自体はadiary C73 special editionの時点で既に発表済みですが。

adiary Virtual Appliance/Sanae Projectとは

新手のblogツールadiaryを動作させるための環境構築済みの仮想マシンイメージを開発するためのプロジェクトです。adiary Virtual Applianceを利用していただくことにより容易にadiaryを利用した運用、テストなどを行うことができることを目的としています。

特徴(現段階では目標ですが)

  • 第5世代のVMware製品群*1がインストールされている環境にadiary Virtual Applianceを導入することで容易にadiaryを運用可能
  • レンタルWebサーバでは利用できない様々なadiaryの便利機能が利用可能
    • RDB連携
    • mod_perl2による高速な動作
    • mod_rewriteによるURLの簡易表記
    • apacheのworkerスレッドモデルによる高速な動作
  • ファイルサーバ機能が組み込まれているので容易にサーバ上のファイルの編集を行うことができます
  • iptablesによるファイアウォールが構築済みですので容易に外部に公開が可能です
  • GPLによる配布を予定しております。ユーザは再配布、改変等を自由に行うことができます

*1 : VMware Workstation 5.x / VMware Player 1.0.x / VMware Server 1.0.x / VMware ESX Server 3.0.x

adiary Virtual Appliance 仕様

仮想マシン仕様

  • VMware第5世代の仮想マシン (VMware Server 1.0.4にて構築)
  • Virtual CPU: One
  • Virtual RAM: 256MB
  • 仮想ディスク:2GB毎に仮想ディスクファイルを分割、ディスク利用に併せてファイルを拡張
    • 仮想ディスク1: 8GB (OSイメージ用)
    • 仮想ディスク2: 2GB (adiary関連用)
  • 仮想SCSIアダプタ: LSI Logic
  • 仮想NIC: ×3、Bridge(VMnet0), Host-only(VMnet1), NAT(VMnet8)にそれぞれ接続

仮想マシン環境

  • OS: Debian GNU/Linux 4.0r1 (etch)
    • Kernel: 2.6.18
    • 非GUI環境
    • UTF-8環境
  • VMware Tools導入済み
  • adiary: 1.990 (2.0β)
  • Webサーバ: apache 2.2.x / worker
    • mod_perl2
    • mod_rewrite
  • DB: PostgreSQL
  • Perl: 5.8.x
  • OpenSSH Server
  • ファイルサーバ機能
    • samba/nfs or WebDAVのどちらかで提供
  • セキュリティ
    • iptablesによるファイアウォール構築済み

ホスト要件

  • VMware第5世代製品がインストール可能なOS
  • VMware第5世代製品(VMware Server 1.0.4及びVMware Player1.0.4にてテストは行なう予定です)
  • LANカード(ホストにて正常に動作している必要があります/adiaryのクライアントがホストだけの場合は必要ありません)
  • 256MB以上のRAM
  • ネットワークにDHCPサーバがある必要がある(推奨)
    • 手動で固定IPアドレスを設定することによりDHCPは不要
  • 外部(www)に公開する場合は80番ポートをadiary Virtual Appliance仮想マシンに転送
    • 外部公開時は固定IPアドレスを設定することを推奨

お勧めしたいお客様

  • adiaryの導入を検討している方
  • 自宅サーバでblogシステムを運営したい方
  • adiaryの様々な機能をフルに活用したい方
  • Windowsで安定したblogシステム環境を構築したい方
  • adiaryのテーマ開発を行いたい方
  • adiaryのカスタマイズを行う為のテスト環境が欲しい方

Virtual SMP@Windows 2000 VM

2008/01/07PC::VMware

Virtual SMPとは

仮想マシン上で複数のCPUを利用することが可能となる機能で、VMware Serverにおける仮想マシンでは最大2つのCPUを利用可能です。
Virtual SMPを使用しない従来の仮想マシン(仮想CPUが1つ)では、VMware Serverがインストールされている物理サーバに物理的/論理的*1に複数のCPUが搭載されている場合でも、1つのCPUしかフルに利用できません。

#large: is not allow

これは仮想CPUが1つのWin2k VM上でSuperπを動作させたときのホストの負荷です。ごらんの通り、1つのCPUがほぼ100%の負荷率であるのに対し、もう片方のCPUはほぼ遊んでいる状態です。

*1 : Hyper-Threading, マルチコアCPUなど

Virtual SMPを利用するには

vmsmp1.jpg

Virtual SMPを利用するには、ProcessorのオプションでCPUの数をTwoにすれば利用可能です。が、既存のWindows 2000のVM上で仮想CPUの数を増やしても反映されませんインストールの時点で仮想CPUの数を2個に指定しておく必要があります。
途中で仮想CPUの構成を変更しても有効にならないのが、ゲストOS(この場合はWin2k Pro)の制限なのかは不明。そのうち違うOSで検証します。

Virtual SMPを有効にすると

仮想マシン上でCPUが複数利用可能となります。

vmsmp2.jpg

マルチスレッドで動作する負荷をかければちゃんとホストの両方のCPUを利用するようになり、高負荷に耐えられるVMとして運用が可能です。

#large: is not allow