スキャナサーバ構築ログ (SANE)
SANEというものを使うとLinuxでスキャナが共有出来る。らしい。
ということで早速試してみる。
環境
- サーバ: Debian GNU/Linux 4.0r1 (etch)
- スキャナ: EPSON GT-7000@USB
インストール@Debian etch
# apt-get install sane
以下はスキャナの利用確認のために必要ですが必須ではありません
# apt-get install sane-utils
スキャナが利用出来るか確認 (sane-utilsをインストールした場合)
$ sane-find-scanner
コメント略
found USB scanner (vendor=0x04b8 [EPSON], product=0x0101 [Scanner GT-7000]) at libusb:003:002
$ scanimage -L
device `epson:libusb:003:002' is a Epson GT-7000 flatbed scanner
こんな感じで出れば正しく認識されているようです。
尚、root以外でscanimageを利用しようとしてもパーミッションの関係で上手く取得出来ません。こちらで紹介されている方法を参考にデバイスファイルのパーミッションを書き換える必要があります。
# chmod 666 /dev/bus/usb/003/002
サーバとして設定
こちらのページにて詳細に解説されていますのでこれを参考にしながら設定。
/etc/sane.d/saned.confに利用させたいクライアントのアドレスを登録
127.0.0.1 192.168.xxx.yyy 192.168.xxx.0/24
/etc/servicesの確認
sane-port 6566/tcp sane saned # SANE network scanner daemon
/etc/init.d/initd.confにsaneデーモンを登録
saned stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/sbin/saned
inetdの再起動
参考サイトとは異なる点がここでした。こちらの解説によるとetchではopenbsd-inetdのようです。
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
Windows側の設定
SaneTwainというTWAINブリッジソフトを利用します。zipに含まれているファイルだけでもスキャンはできますが、グラフィックソフトからTWAIN機器として扱う為にはインストールする必要があります。
試してみる
複数のTWAIN機器がある場合はどの機器かを選択する必要があります。この設定の存在を忘れていて悩んでいたのは内緒。
適当な素材が無かったのでその辺に転がっていた栞をスキャン
突っ込んで利用していませんが、なかなかいい感じ。
ADFでどのくらい使い物になるかもそのうち検証してみたいところ。