2009/05/31(日)Silicom Dual Copper Giga-Ethernet PCI-X Server Adapter
構築予定の新規ファイルサーバ用に購入。既存のファイルサーバではIntel PRO/1000MT Dual Port Server Adapterを使用しており、既存で利用しているものと同じアダプタを購入しようと考えていたのだが、このBroadcomチップを載せた同等のアダプタが比較的安価であったため、こっちにしてみました。
表側はBroadcom BCM5704CKRBチップが載っています。このBCM5704はIBMのハイパフォーマンス・サーバーとして知られるIBM System x3950でも採用されており、Intel PRO/1000MTと比較した場合でも性能・信頼性ともに遜色ないと判断できます。
全体的な雰囲気はIBM NetXtreme 1000T Dual Port Server Adapter (31P6401)と似通っています。しかしながら、よく見ると細かな点で異なっています。例えば、31P6401ではトランスフォーマーの上部に「PCI-X」のロゴが入っているが、このアダプタには入っていないところとか。
背面の全体像。
背面には「SILICOM Ltd.」の文字が。このSILICOMとは、このカードの製造メーカーをさすらしく、日本ではあまりなじみのないメーカーです。ちょっと調べた限りでは、イスラエルのネットワークアダプタなどを製造するメーカーのようです。
メーカー名の下部には型番と思わしき「MPB-PXG2」の文字、同じくシール上にも型番と思わしき「PXG2-SGI」の文字が。このうち、「PXG2-SGI」がワークステーションで知られるSGIでの製品名、バーコードの下の「9210292」がどうやらSGIでの型番らしい。
なお、Silicomでの型番はPXG2が振られているらしい。
ブラケット部。左側のポートが#0で、右側が#1のようです。ただ、サーバ本体にしろ、カードにしろ、MACアドレスの若い番号が必ずしも若いポート番号ではないという罠があるので、あまりあてにはなりませんが。まぁ、MACと物理ポートの対応付けを行えばいいだけなので、無いよりはあった方がいいです。
素性が明らかになったところで、こいつの主な仕様を調べてみた。以下はその抜粋。引用元はここ。
- 2ch 1000/100/10BASE
- オートネゴシエーション (GbE: 全二重, 100/10BASE: 全二重/半二重)
- PCI v2.2 32/64bit, 33/66MHz
- PCI-X v1.0 32/64bit, 66/100/133MHz
- チップにBroadcom BCM5704を採用
- 802.3ad (LACP) リンクアグリゲーション, トランキング(GEC/FEC)のサポート
- 802.1p L2ユーザプライオリティのサポート
- 802.1q Tag VLANのサポート
- 9KBまでのJumbo Flameのサポート
- ホットプラグPCIのサポート
着々とファイルサーバ構築にあたり必要なパーツが揃いつつあります。