2006/07/06(木)Webページを巡るトラブル

Webページを巡るトラブルについての私見を述べておきます。
ちなみに、かえでは法律などについて本を読む程度の知識しか持ち合わせていませんので間違っている可能性もありますので鵜呑みにしないように。

Webページを公開するということ

感情や思想をWebページというかたちでWWWに公開するということは、その情報を全世界に向けて発信、共有するということと同義であるといえます。
このことは、インターネット(the Internet)の理念からすると至極当然です。
情報を全世界に向けて発信しているのですから当然身近な人間にも見られるという可能性があるわけで、
仮に見られたからといってその行為自体を非難される謂われはありません。当然ですよね。

もし、不特定多数の人間に見られたくないWebページであるならば、認証をかけるなり、refererで弾くなりすれば
いくらでも閉じたWebページを作成することは可能ですし、「見るな」と言って回るよりはスマートな方法です。
また、今ならmixiなどを利用すれば「友達にのみ公開」(でしたっけ?利用していないのでよくわかりませんが)といった機能を利用することで
閉じたページを容易に作成できるのでそういった方法を利用するのも一つの方法です。

リンクについて

リンクについても同様で、リンクを禁止する行為は公共のスペース(駅の連絡掲示板など)に書いた情報に対し見るなという行為に等しく、
この行為はインターネットの理念からも逸脱していますし、リンクされたくなければ上記のような方法で制限を掛けるなりするべきであると考えます。
つまり、リンクは自由に行っていい行為であると言えます。

リンクフリーとか無断リンク禁止などといった表記を端々でよく見ますが、前述のように全てのページはリンクフリーであるのが
インターネットの正しい姿ではないでしょうか?
#とは言っても、無益なトラブルを避けるためにも一報を入れるのが通例となっているようですが

過去の情報の閲覧について

Web ArchiveやGoogleのキャッシュなどから、現在は公開されていない情報が閲覧可能な場合もあります。
しかし、Web ArchiveやGoogleキャッシュなどは合法であるという判例も出ていることから、(Webページの閲覧はもちろんのこと再配布も)違法ではないといえます。
この判決の決め手になったのはWeb ArchiveやGoogleがrobots.txtに従っており、またWeb Archiveでは削除依頼があればすみやかに削除しているからだと考えられます。

このように、robots.txtを置いていなければ、削除したはずの過去の記事が再配布されている可能性もあるし、その情報も通常のWebサイトのように閲覧されている可能性もあります。
それが嫌ならばrobots.txtを置くなり、公開元に削除依頼をするのが妥当であり、少なくともエンドユーザに見るなというのは間違っているのではないでしょうか?

この辺が参考になります