2006/06/15(木)外部バッテリ
W-ZERO3のUSBポートとACプラグ
W-ZERO3のUSBポートに電源の入ったPCなどが接続されている場合、W-ZERO3に給電されます。一方、ACアダプタのプラグにACアダプタなどが接続されている場合、当然のことながらW-ZERO3充電されます。
ここで接続先の違いについては、下記のような不等式で表現できます。
ACアダプタプラグ接続で給電される電力>W-ZERO3で消費する電力>USBポート接続で給電される電力
ポイントはUSBポート接続だとW-ZERO3で消費する電力を下回る量しか給電されないということです。
外部バッテリのしくみ
[album:w03:ex_bat.jpg] | 単3電池×4を直列に接続し、USB TYPE-A(メス)ポートを持つ電池ボックスを用意します。 使用する単3電池はニッケル水素電池を利用することで1.2V * 4 = 4.8Vの出力が得られるようになります。 また、私が使用しているニッケル水素電池は2000mAhの容量を持っていますので4.8V 2000mAhの外部バッテリとなります。 W-ZERO3の内蔵充電池の容量が3.7V 1500mAhですので約1.7倍の容量を持つバッテリということです。 このため、内蔵充電池と併用して使用することで、利用時間が2.7倍になります。 |
補足説明
USBポートの出力は5.0Vですが、実際には5.0Vを少し下回る値が出力されるようです。このため、4.8Vの出力というのは許容誤差の範囲と考えられ、これが原因でW-ZERO3を壊すことにはならないと考えられます。
ただし、この方法を試す場合はくれぐれも自己責任でお願いします。
注意
アルカリ電池などを使用した場合はUSBの規格を超える6.0Vが、特にオキシライド電池を使用した場合は1.7V * 4 = 6.8Vという高圧電流が流れることになります。
このような高圧電流を流した場合、W-ZERO3が故障する可能性が高くなると考えられますので気を付けて下さい。
外部バッテリの使用方法
前述したUSB接続の場合給電されるという特性を生かして、W-ZERO3を長時間使用する予定がある場合(ミュージックプレイヤーとしてW-ZERO3を利用し、遠出するなど)、W-ZERO3のUSBポートに外部バッテリを接続しておきましょう。
とはいっても、W-ZERO3の消費電力>USBポートでの給電電力ですので、少しずつ内蔵バッテリも消費します。
W-ZERO3が利用できなくなった場合は、USB TYPE-A <-> ACプラグケーブルで接続し、充電すればいいのです。
こうすることで、内蔵バッテリには充電されないため、内蔵バッテリに負担を掛けることなく長時間の利用が可能となります。
USBケーブルには巻き取り式のものや、PSP用のものがお勧めです。特にPSP用の場合、充電も可能となります。
[album:w03:usb_b.jpg] [album:w03:pspusb.jpg]
今回紹介したアイテムは自分で作るだけでなく、amazonでも購入できます。
で、どのくらい持つの?
miniSDに置いたAAC 192kbps VBRを画面消灯で5時間ほど再生し続けましたが、バッテリ残量は残り75%となっています。USB Select併用時の補足
USB Selectを使用してW-ZERO3のUSBクライアントをマスストレージにしている場合、USBポートで給電するとminiSDが本体から見えなくなります。
このため、外部バッテリで給電する場合はActiveSyncクライアントもしくはシリアルにすることをお勧めします。