2006/09/07(木)日本語キーボードをHappy Hacking Keyboard Liteライクな配列にしてみる

普段ほとんど使用しない「無変換」キーをHappy Hacking KeyboardのFnキーに見立ててHappy Hacking Keyboard LiteライクなFnコンビネーションを実現しようというのが今回の話題です。

用意するもの

  • 日本語キーボード
  • 窓使いの憂鬱

キーリマップを考える

参考→HHKキー配列

キー無変換+キーの動作備考
スペース半角/全角独自拡張
1~0F1~F10
- =F11
^ ~F12
@ `
; +
: *
/ ?
KHome
, <End
LPageUp
. >PageDown
HBackSpace独自拡張
DDelete独自拡張

mayuファイル定義

使用しているキーボードに合わせたmayuファイルに以下を追加します

#for Fn+○
key D-無変換 = &Toggle(Lock0 on)
key U-無変換 = &Toggle(Lock0 off)
key L0-*Space = *半角/全角
key L0-*_1 = *F1
key L0-*_2 = *F2
key L0-*_3 = *F3
key L0-*_4 = *F4
key L0-*_5 = *F5
key L0-*_6 = *F6
key L0-*_7 = *F7
key L0-*_8 = *F8
key L0-*_9 = *F9
key L0-*_0 = *F10
key L0-*Minus = *F11
key L0-*Caret = *F12
key L0-*Atmark = *Up
key L0-*SemiColon = *Left
key L0-*Colon = *Right
key L0-*Slash = *Down
key L0-*H = *BackSpace
key L0-*D = *Delete
key L0-*L = *PageUp
key L0-*Period = *PageDown
key L0-*K = *Home
key L0-*Comma = *End

ポイントはD-無変換 U-無変換でトグルのON/OFFを切り替えている点で、これにより無変換キーが押されているときのみ上記のキーの動作が行われるようになります。

ちなみに、Shiftなどを組み合わせたい場合は無変換キーを先に押してからShiftを押し、最後に定義したキーを押すことで通常のShift+○のように動作します。

Space Saver II Keyboardと組み合わせることでホームポジションから指をほとんど動かすことなく、キーボード+マウスで行うことができるほぼ全ての動作が可能になりましたw
#後はEscくらい。半角/全角キーをEscにリマップしてもいいかも。

2006/09/06(水)タイピング速度について

私の入力方法=JISかな入力

私はJISかな打ちな人間(絶滅危惧種w)で、ローマ字入力という方法にいまいち馴染めません。
その理由として

  • 言葉をローマ字に変換→入力という思考にウェイトがかかってしまうことが馴染めない(かな打ちなら思考をダイレクトにキーボードに伝えることができる)
  • ローマ字入力で高速に入力する為には、一般的なローマ字(し=shi)ではなく、入力に適したローマ字(し=si)を入力する必要がある
    →一般的ではないローマ字を覚えるのであれば50文字分余計に配列を覚えた方がまし

と、考えた為でした。

ちなみに、かな打ちよりは親指シフトの方が入力効率がいいことはわかっていますが、親指シフト入力だと以下のようなデメリットがあるため、移行しようとは思っていません。

  • キーボードが限定されてしまう
  • PC環境に左右されてしまう(JISかな打ちなら日本語キーボードが繋がっていればどこでも使用可能)

#まぁ、もちろんローマ字入力でも極めれば相当高速に入力できると思われますが、どうせ極めるなら入力効率がよりいいかな入力の方がアドバンテージがあると思いますし。
#ローマ字入力の方に言わせれば「日本語KBのかな刻印なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」でしょうかw

入力方法によりどれだけ効率が上がるか?

キーボードによるかな入力効率の比較

上記のサイトでは、実際に同じ文章を用いた入力方法の比較が行われています。
親指シフト(NICOLA)が濁音なども含めて1打鍵1文字入力ですので、親指シフトの入力数=文章の文字数と考えると、JISかな入力(JIS X 6002)より1.08倍くらい打鍵効率がいいことになります。
また、JISかな入力とローマ字入力を比較するとJISかな入力はローマ字入力より1.6倍の打鍵効率があることになります。

よって、よくアナウンサーがしゃべる速度と言われる300文字/分を親指シフトで入力できたとすると、同じ文字数を入力するのにJISかな入力では324打/分、ローマ字入力では518打/分必要になるということです。

実際には親指シフト入力はホームポジションを挟んだ3段で全て入力できるようになっているため、入力効率は変わってくると思いますが、今回は打鍵数だけで考えることにします。

どれくらいのタイピング速度があるかを調べる

自分がどのくらいのタイピングスピードがあるか調べてみました。

使用したタイピングソフトは「タイプウェル」。
私はかな打ちな人間ですので「国語K」を使用しました。ローマ字打ちな人は「国語R」を使用します。

結果

[album:2006/09:tw060907.jpg]
国語K:基本常用句で57.739秒 (4.85打/秒, ランク:SA)
使用キーボード: IBM Space Saver II Keyboard

タイプウェル国語Kでは280打となるように単語・文章をランダムに抽出していますので、実際の入力文字数としては260文字くらいでしょうか?
ちなみに国語Rでは400打となるように抽出していますので、実際の入力文字数としては228文字程度だと思われます。

それなりに早く入力できることがわかりましたが、しゃべる速度にはちょっと及ばなかったようです。
タイプウェル 国語KでXランクくらいがしゃべる速度くらいでしょうか?
もうちょっと早く入力したいところです。

2006/09/01(金)[Apple] USB Keyboard M2452

Apple Pro Keybordでは、109キーボードとして使用した場合にスペースバーが右に長すぎて変換・ひらがなに割り当てたキーが使用しづらかった為、スペースバーが短いMacのキーボードで試す為に購入。\420

仕様

メーカーApple
型番USB Keyboard M2452
キーボード種別日本語106 (Mac)
インターフェイスUSB
キーボード構造カーブドスカルプチャ
キースイッチメンブレン
その他USB1.1ポート*2

使用感

私の中でテンキーは要らない子なのでキーリマップ時にテンキー機能はEnterを残して全て殺してしまいました。

配列

Apple Pro Keyboardが標準の配列なのか、それともApple USB Keyboardが標準の配列なのか詳しいことはわかりませんが、HomeがあるのにEndが無かったり、Delキー(BackSpaceの機能を持つDeleteキーではない)が無かったり、微妙な感じ。

あと、気になったのがファンクションキー(F1とか)が小さく、そして最上段のキーに接するように配置されている為、最上段のキーを押す際に間違って押してしまうことが多々ありました。
使い勝手を考えると少し離すなど、もうちょっとやりようがあったのではないかと思われます。

スペースバー

最下段の右端にカーソルキーがあるためか、スペースバーはApple Pro Keyboardと比べ短め。ちょうど109キーボードのスペースバーと同じくらいの大きさです。
Apple USB KeyboardがiMacをはじめとする多くのMacに付いてくるキーボードであったため、多くの人間がこのサイズのスペースバーに慣れていると思われますが、このキーボードになれてからPro Keyboardに乗り換えた場合、キーが1つ分右に寄ってしまうのは使いづらくないのでしょうか?

タッチ感

Apple Pro Keyboardとほぼ同じようなタッチ感です。Apple Pro Keyboardにも言えることですが、キースイッチが接する面が多い為にすぐにカサカサとしたタッチ感になってしまいます。
スムースエイドを塗布することでなめらかなタッチ感になりますが、あまり長く持ちそうにありません。

チルトスタンド

Apple Pro Keyboardよりも立てることができますが、微妙に使いづらい。
かといって立てないで使用すると手前よりも奥の方が低くなり最上段とファンクションキーの列が非常に使い勝手が悪くなり、非常に微妙。

デザイン

Apple Pro Keyboardには劣りますが、それなりにオシャレなキーボードだと思います。が、Windows用キーボードに比べずば抜けていいわけでもなく、デザインに惹かれて購入するほどでもないといった感じ。

総評

Windowsで日本語109ライクな配列にキーリマップして使用するならPro Keyboardよりもこっちがお勧め。しかし、一般的な109キーボードよりもタッチ感やデザインで優れるわけでもなく、微妙なところ。

ちなみに、配列を除いた総合的な使いやすさとしてはPro Keyboardの方が優れている。

評価

デザイン: ★★★
実用性: ★★

2006/08/31(木)Apple USB KeyboardをWindowsで使用する

Apple Pro KeyboardをWindowsで使用することには成功しましたが、スペースバーが長く、日本語109キーボードとして使用するには変換、ひらがなキーが使用しづらいという問題があった為、スペースバーの短いApple USB KeyboardをWindowsで使用できるようにします。

方針として

  • 窓使いの憂鬱のみでキーリマップ
  • テンキー機能はばっさりと切り捨て日本語91ライクな配列を目指す

テンキーのカスタマイズ

デフォルトでは以下のような配列となっています

Help(Ins)HomePgUpPgDn
NumLk=/
789-
456+
123
0,.Enter

91ライクな操作性にする為、以下のように変更。
ついでにテンキー部分の残ったキーにマルチメディア機能を割り当て。

Play/PauseStopPreviousTrackNextTrack
PrintScreenScroolLockPauseMute
InsertHomePageUpVolUp
DeleteEndPageDownVolDown
未使用未使用
Enter

その他に入れ替えるキー

変更前変更後
左Alt(Option)左Win
左Win(Command)左Alt
英数全角/半角
かな変換
右Win(Command)ひらがな

.mayuファイルの設定を書く

キーバインドの変更を窓使いの憂鬱の設定ファイル(.mayuファイル)に書きます。
上記の様に入れ替えるのであれば、ベースとなるmayuファイルに以下を追加し、読み込ませれば大丈夫です。

#Macintosh Keyboard Define
def key Mac英数				=	0x71
def key Macかな				=	0x72
def key MacF13				=	0x5D
def key MacF14				=	0x5E
def key MacF15				=	0x5F
#def key MacEject			=	0x6C
def key NumEqual			=	0x59
def key NumComma			=	0x7E

#for Apple USB Keyboard to 91JP
key *Num7 = *Insert
key *Num4 = *Del
key *Num8 = *Home
key *num5 = *End
key *Num9 = *PageUp
key *Num6 = *PageDown
key *Num0 = *Left
key *NumComma = *Down
key *NumPeriod = *Right
key *Num2 = *Up
key *NumLock = *PrintScreen
key *NumEqual = *ScrollLock
key *NumSlash = *Pause
key *Insert = *Play/Pause
key *Home = *Stop
key *PageDown = *NextTrack
key *PageUp = *PreviousTrack
key *NumAsterisk = *Mute
key *NumMinus = *VolumeDown
key *NumPlus = *VolumeUp
key U-Mac英数 = D-半角/全角 U-半角/全角
key U-Macかな = D-変換 U-変換

mod alt -= LeftAlt
mod windows += LeftAlt
key *LeftAlt = *LeftWindows

mod windows -= LeftWindows
mod alt += LeftWindows
key *LeftWindows = *LeftAlt

mod windows -= RightWindows
key *RightWindows = *ひらがな

書き終わったら再読込をさせれば設定が反映されているはずです。
これでMacなキーボードにつまらないWindowsの仕事をさせることができます(笑)

余談

Apple USB KeyboardとApple Pro Keyboardは同一の形状のキートップを採用している為、入れ替えることが可能です。

追記 2006/08/31

アプリケーションキーとか右Ctrlが無いのがどうにも使い勝手が悪い為、キーバインドを以下のようにさらに変更することにしました

変更前変更後
右Win
アプリケーションキー
右Ctrl

これで無変換キー以外は92日本語配列になりました(^^;

設定ファイル変更

さらに下記の項目を設定ファイルに追加します。

mod ctrl += Right
key *Right = *RCtrl
key *Down = *Apps
mod windows += Left
key *Left = *RightWindows

↑キーだけ残ってしまった……どうしよう(汗

2006/08/22(火)Apple Pro KeyboardをWindowsで使用する[完結編]

前回の予告通り、窓使いの憂鬱のみで完結できるようにしました。
使用している.mayuファイルに以下を追加して下さい。

#Macintosh Keyboard Define
def key Mac英数				=	0x71
def key Macかな				=	0x72
def key MacF13				=	0x5D
def key MacF14				=	0x5E
def key MacF15				=	0x5F
#def key MacEject			=	0x6C
def key NumEqual			=	0x59
def key NumComma			=	0x7E

#for Apple Pro Keyboard for 109JP
key U-Mac英数 = D-ひらがな U-ひらがな
key U-Macかな = D-変換 U-変換
key *F1 = *半角/全角
key *MacF13 = *PrintScreen
key *MacF14 = *ScrollLock
key *MacF15 = *Pause
key *Insert = *F1
#key MacEject = *Insert
key *NumEqual = *BackSpace
key *NumComma = *Comma

mod alt -= LeftAlt
mod windows += LeftAlt
key *LeftAlt = *LeftWindows

mod windows -= LeftWindows
mod alt += LeftWindows
key *LeftWindows = *LeftAlt

mod alt -= RightAlt
key *RightAlt = *Apps

mod windows -= RightWindows
mod alt += RightWindows
key *RightWindows = *RightAlt

これを読み込ませれば、これまでのようにレジストリを弄ることなくMacのキーボードを109ライクに使用できるようになります。

追記 2006/08/31

前回の設定ではWin+Rなどの同時押しが正しく動かなかった為、設定項目を修正しました。