Linux版FirefoxをWindows版と同じ操作性にする
2008/08/01
Kubuntu版*1のFirefoxではWindows版のFirefoxとは異なった以下のような調整がされているようです。
- Backspaceで「戻る」ができない
- Ctrl+Eで検索バーにフォーカスを移せない
上記の2つは結構利用する機能であり、不便でしょうがなかったので対処法を調べてみた。
環境
- Kubuntu 8.04 日本語ローカライズ
- Firefox 3.0.1 (Ubuntuカスタマイズ版)
対処法
1. Backspaceで「戻る」を利用可能にする
about:configからbrowser.backspace_actionの値を0にする。
ちなみに、browser.backspace_actionの取り得る値は以下の通り。(参考:MozillaZine Knowledge Base)
値 | 機能 | 備考 |
---|---|---|
0 | Backspace: 「戻る」 Shift + Backspace: 「進む」 | Windows版のデフォルト |
1 | Backspace: スクロールアップ(PageUp) Shift + Backspace: スクロールダウン(PageDown) | 06/12/07より前のLinux版のデフォルト |
2(0, 1以外) | Backspaceには機能を割り当てない | 06/12/07以降のLinux版のデフォルト |
2. Ctrl+Eで検索バーにフォーカスが移るようにする
拡張機能を追加することで可能です。
- keyconfig
- Firefoxのキーバインドを変更する拡張。ただし、この拡張だけでは検索バーへフォーカスを移すキーバインドを変更できません。
- functions for keyconfig
- 上記keyconfigの機能を拡張し、様々な機能に対するキーバインドを変更することが可能になります。
今回利用したバージョンは以下の通り。
これらの拡張を導入すると、[メニュー] - [ツール]に[キーボードショートカットのカスタマイズ]が追加されるのでここから編集することが可能です。検索バーへフォーカスを移すのはf4kc_WebSearchとなりますので、この項目の値をCtrl+Eとします。
ちなみに
keyconfig 20080611はFirefox 3.0までしか対応していないため、Firefox 3.0.1には導入することができません。xpiファイルの拡張子をzipとしてxpiファイルを展開後、install.rdfを以下のように編集し再度zip圧縮し、拡張子をxpiに戻すことで無理矢理対応させることができますが、適用は自己責任でお願いします。不安な方はkeyconfigが正式にFirefox 3.0.1に対応するのを待つ方がいいと思われます。
xpiの中のinstall.rdfの以下の部分
<targetApplication><rdf:Description> <id>{ec8030f7-c20a-464f-9b0e-13a3a9e97384}</id> <minVersion>2.0.0.14</minVersion> <maxVersion>3.0</maxVersion> </rdf:Description></targetApplication>
を
<targetApplication><rdf:Description> <id>{ec8030f7-c20a-464f-9b0e-13a3a9e97384}</id> <minVersion>2.0.0.14</minVersion> <maxVersion>3.0.*</maxVersion> </rdf:Description></targetApplication>
に変える。