2006/06/11(日)理想の端末:W-ZERO3

W-ZERO3を手に入れてそろそろ半年が経ちます。
W-ZERO3はそれなりにヒットし、後継機種のWS004SHも発表になりました。
このW-ZERO3について、かえでの考えをだらだらと書いていこうと思います。

W-ZERO3の場合、OS(Windows Mobile 5.0)の深いところまで弄れるようになっているので
USB SelectやPocketの手のようなことが可能なのだろうと思う。

FOMAなどの一般的な携帯電話の場合、ユーザーはメーカー(キャリア)が用意した枠組みの中でしか
カスタマイズできず、それ故に
「メーカー側(キャリア側)は新モデルが出るたびに機能追加(と、いうか枷を緩くする)→
ユーザーは現状のモデルが不満だから新しいモデルに買い換える(ハード的には大して変わって無くても*1)」
というビジネスモデルができあがっていたと考えられる。
iモーションなどで着信音に利用可能なサイズ(KB)を制限するとか、
辞書に登録可能な単語の件数が制限されている*2とかがこれにあたると思います。

これらのことから、携帯電話のメーカーやキャリアは「こっちが用意した機能以外は使用してくれるな」と思っているようにしか思えませんでした。
つまり、メーカーやキャリアの都合を押しつけたような*3携帯電話しかなかったと言えます。
#iアプリが発表された当初は携帯電話の使い勝手を改善するようなソフトの登場を期待していたのですが、かなり機能的に制限されたJava VMの上でしかソフトを動かせない為、非常にがっかりした覚えがあります。

私としては、ユーザに割り当てられたメモリ領域は自由に使いたいと思っているし、
カスタマイズして使い勝手を改善したり、PCのデータも自由にやり取りがしたいと考えていました。
その点でW-ZERO3は
「初期状態でできることは少なく、また使い勝手は非常に悪いが、ユーザーが端末を自由にカスタマイズすることによってソフトウェア的な問題は改善できる」
というユーザーへある程度の自由を与えてくれたところが非常に私にとって魅力的でした。
#その分サポートは大変でしょうが(笑)
そして、この点がW-ZERO3がヒットした理由なのではないかと考えています。

W-ZERO3を購入した人の中には、私と同じような考えを持つ人が少なからずいると思います。
私や、同じ考えを持つ人の為にこれからもWILLCOM/SHARPにはこのような機種を出し続けて欲しいと思うし、
また他のメーカーももっと自由にユーザーがカスタマイズできる携帯を出して欲しいと思います。

*1 : FOMA 900iから現在のモデルを比較しても、処理能力が若干高速になったことと高画素カメラを搭載した部分以外はハード的には大して変わっていないように思える

*2 : 300件じゃ足りません。電話帳やメールボックスの使用していないメモリを利用できるようにして下さい

*3 : S○NY的とも言う