Wineでのフォント調整

2009/10/05PC::Linux/BSD

Wineのデフォルト状態では日本語が正しく表示されない(□で表示される)場合が多い。
これを調整した時のメモ。

環境

  • Kubuntu 9.04/amd64
    • Wine 1.1.30

レジストリによる調整

HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements
以下に置き換え対象のフォントをゴリゴリと登録する。

例)
"MS Pゴシック"="VL Pゴシック"

私は以下のようにレジストリファイルを作成してインポートしています。
wine-font.txt:レジストリファイルのダウンロード(拡張子を.txt→.regへ変更して下さい)

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements]
"Courier New"="Courier New"
"Comic Sans MS"="Comic Sans MS"
"FixedSys"="IPAゴシック"
"Lucida Sans Unicode"="Lucida Sans"
"Microsoft Sans Serif"="DejaVu Sans"
"MS Pゴシック"="VL Pゴシック"
"MS PGothic"="VL Pゴシック"
"MS P明朝"="IPA P明朝"
"MS UI Gothic"="VL Pゴシック"
"MS ゴシック"="VL ゴシック"
"MS Gothic"="VL ゴシック"
"MS 明朝"="IPA明朝"
"Small fonts"="VL ゴシック"
"System"="VL ゴシック"
"Terminal"="VL Pゴシック"
"Verdana"="VL Pゴシック"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]
"Courier New"="Courier New"
"Comic Sans MS"="Comic Sans MS"
"Verdana"="VL Pゴシック"

[HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop]
"FontSmoothing"="2"

これでもまだ文字化けする場合

lsof を利用して利用しているフォントを調査する。以下はCrystalMark 2004R3 を動作させた時の結果。

$ lsof | grep Crystal | grep ttf
CrystalMa (中略) /usr/share/wine/fonts/tahoma.ttf

上記によると/usr/share/wine/fonts/tahoma.ttfが利用されているらしい。
このtahoma.ttfに日本語が含まれていないのが問題っぽい。と、いうことで「 ttt:(FreeBSD) wineでPicasa2を動かしたら文字化けしたので、気合で修正」を参考に以下のように修正。

  • /usr/share/wine/fonts/tahoma.ttf を /usr/share/wine/fonts.bak/tahoma.ttf へ移動
  • VL Pゴシックのシンボリックリンクを /usr/share/wine/fonts/tahoma.ttf へ作成(必要ないかも)

これでTahomaを指定されていた部分も正常に表示されるようになりました。

wine-fontfix.jpg

このときのlsofの結果は次の通り。

$ lsof | grep ttf | grep Crystal
CrystalMa (中略) /usr/share/fonts/truetype/msttcorefonts/Arial.ttf
CrystalMa (中略) /usr/share/fonts/truetype/vlgothic/VL-PGothic-Regular.ttf

参考