2006/06/17(土)FTPサーバ for WindowsCE
概要
WindowsCEをFTPサーバにします。参照可能な範囲はデバイスの\(ルートディレクトリ)以下。
ここからダウンロードできます。
インストール
解凍してできるCABファイルをCEデバイスに転送し、実行するだけ。設定
サーバ側(W-ZERO3)
FTPの待ちうけポートを設定し、起動するだけ。[album:w03:ftpsvr.jpg]
クライアント側
FFFTPを使用する場合の設定メモ- ホスト/アドレスの設定はW-ZERO3のIPアドレスを設定
- anonymousで接続
- PASVモードを利用
実際に接続してみる
[album:w03:ftpsvr_2.jpg:large]備考
- anonymous接続のみ有効
- フルアクセス可能
- よく接続に失敗する
- 接続可能になるまで若干時間がかかる
ポートを変更するなどすることをお勧めする。
レビューのようなもの
このソフトを利用することで、Active Syncでファイル転送できなかったり、USB SelectでUSBディスクとしてりようしても内蔵RAMにはアクセスできない場合でも、
無線LAN接続ができればW-ZERO3にアクセスできるようになり、非常に便利です。
ただ、セキュリティは非常に脆弱な為、運用には注意が必要です。
最低でもポート番号は変えるようにする方がいいでしょう。
2006/06/15(木)外部バッテリ
W-ZERO3のUSBポートとACプラグ
W-ZERO3のUSBポートに電源の入ったPCなどが接続されている場合、W-ZERO3に給電されます。一方、ACアダプタのプラグにACアダプタなどが接続されている場合、当然のことながらW-ZERO3充電されます。
ここで接続先の違いについては、下記のような不等式で表現できます。
ACアダプタプラグ接続で給電される電力>W-ZERO3で消費する電力>USBポート接続で給電される電力
ポイントはUSBポート接続だとW-ZERO3で消費する電力を下回る量しか給電されないということです。
外部バッテリのしくみ
[album:w03:ex_bat.jpg] | 単3電池×4を直列に接続し、USB TYPE-A(メス)ポートを持つ電池ボックスを用意します。 使用する単3電池はニッケル水素電池を利用することで1.2V * 4 = 4.8Vの出力が得られるようになります。 また、私が使用しているニッケル水素電池は2000mAhの容量を持っていますので4.8V 2000mAhの外部バッテリとなります。 W-ZERO3の内蔵充電池の容量が3.7V 1500mAhですので約1.7倍の容量を持つバッテリということです。 このため、内蔵充電池と併用して使用することで、利用時間が2.7倍になります。 |
補足説明
USBポートの出力は5.0Vですが、実際には5.0Vを少し下回る値が出力されるようです。このため、4.8Vの出力というのは許容誤差の範囲と考えられ、これが原因でW-ZERO3を壊すことにはならないと考えられます。
ただし、この方法を試す場合はくれぐれも自己責任でお願いします。
注意
アルカリ電池などを使用した場合はUSBの規格を超える6.0Vが、特にオキシライド電池を使用した場合は1.7V * 4 = 6.8Vという高圧電流が流れることになります。
このような高圧電流を流した場合、W-ZERO3が故障する可能性が高くなると考えられますので気を付けて下さい。
外部バッテリの使用方法
前述したUSB接続の場合給電されるという特性を生かして、W-ZERO3を長時間使用する予定がある場合(ミュージックプレイヤーとしてW-ZERO3を利用し、遠出するなど)、W-ZERO3のUSBポートに外部バッテリを接続しておきましょう。
とはいっても、W-ZERO3の消費電力>USBポートでの給電電力ですので、少しずつ内蔵バッテリも消費します。
W-ZERO3が利用できなくなった場合は、USB TYPE-A <-> ACプラグケーブルで接続し、充電すればいいのです。
こうすることで、内蔵バッテリには充電されないため、内蔵バッテリに負担を掛けることなく長時間の利用が可能となります。
USBケーブルには巻き取り式のものや、PSP用のものがお勧めです。特にPSP用の場合、充電も可能となります。
[album:w03:usb_b.jpg] [album:w03:pspusb.jpg]
今回紹介したアイテムは自分で作るだけでなく、amazonでも購入できます。
で、どのくらい持つの?
miniSDに置いたAAC 192kbps VBRを画面消灯で5時間ほど再生し続けましたが、バッテリ残量は残り75%となっています。USB Select併用時の補足
USB Selectを使用してW-ZERO3のUSBクライアントをマスストレージにしている場合、USBポートで給電するとminiSDが本体から見えなくなります。
このため、外部バッテリで給電する場合はActiveSyncクライアントもしくはシリアルにすることをお勧めします。
2006/06/12(月)W-ZERO3用の壁紙
スタッフの誰かがW-ZERO3ユーザーなのでしょうか?
こういったコンテンツも用意してくれるとW-ZERO3ユーザーとしてはうれしいですね。
#他にはPSP用の壁紙もありました。
2006/06/11(日)理想の端末:W-ZERO3
W-ZERO3はそれなりにヒットし、後継機種のWS004SHも発表になりました。
このW-ZERO3について、かえでの考えをだらだらと書いていこうと思います。
W-ZERO3の場合、OS(Windows Mobile 5.0)の深いところまで弄れるようになっているので
USB SelectやPocketの手のようなことが可能なのだろうと思う。
FOMAなどの一般的な携帯電話の場合、ユーザーはメーカー(キャリア)が用意した枠組みの中でしか
カスタマイズできず、それ故に
「メーカー側(キャリア側)は新モデルが出るたびに機能追加(と、いうか枷を緩くする)→
ユーザーは現状のモデルが不満だから新しいモデルに買い換える(ハード的には大して変わって無くても*1)」
というビジネスモデルができあがっていたと考えられる。
iモーションなどで着信音に利用可能なサイズ(KB)を制限するとか、
辞書に登録可能な単語の件数が制限されている*2とかがこれにあたると思います。
これらのことから、携帯電話のメーカーやキャリアは「こっちが用意した機能以外は使用してくれるな」と思っているようにしか思えませんでした。
つまり、メーカーやキャリアの都合を押しつけたような*3携帯電話しかなかったと言えます。
#iアプリが発表された当初は携帯電話の使い勝手を改善するようなソフトの登場を期待していたのですが、かなり機能的に制限されたJava VMの上でしかソフトを動かせない為、非常にがっかりした覚えがあります。
私としては、ユーザに割り当てられたメモリ領域は自由に使いたいと思っているし、
カスタマイズして使い勝手を改善したり、PCのデータも自由にやり取りがしたいと考えていました。
その点でW-ZERO3は
「初期状態でできることは少なく、また使い勝手は非常に悪いが、ユーザーが端末を自由にカスタマイズすることによってソフトウェア的な問題は改善できる」
というユーザーへある程度の自由を与えてくれたところが非常に私にとって魅力的でした。
#その分サポートは大変でしょうが(笑)
そして、この点がW-ZERO3がヒットした理由なのではないかと考えています。
W-ZERO3を購入した人の中には、私と同じような考えを持つ人が少なからずいると思います。
私や、同じ考えを持つ人の為にこれからもWILLCOM/SHARPにはこのような機種を出し続けて欲しいと思うし、
また他のメーカーももっと自由にユーザーがカスタマイズできる携帯を出して欲しいと思います。
2006/06/11(日)USB Select 1.03
概要
W-ZERO3をUSB Mass Storageデバイスとして使用する為のツールです。#と、いうかW-ZERO3をminiSD R/Wにしてしまうツールです。
W-ZERO3には元々USB Mass Storage Deviceとして利用する為の仕組みが搭載されていますが、
レジストリを弄った上で再起動を行う必要がありました。
USB Selectを利用することにより、レジストリの設定/再起動の手間無く
W-ZERO3をUSB Mass Storageデバイスとして使用することができるようになります。
インストールメモ
システム要件
- .NET CompactFramework 2.0が必要
- システム空き容量60KB以上必要
.NET CompactFramework 2.0
Administrator権限で母艦にインストールした上でActiveSyncを利用してインストール。W-ZERO3のメインメモリ空き容量が8MB以上必要。(うち.NET CFに5.5MB程度利用)
その他
- USBクライアントの機能を切り替えるTODAYアプレットが含まれている
TODAYからアイコンを1タッチでActiveSyncクライアント/USB Mass Storage Device/モデム/シリアルに切り替えることが可能。
[album:2006/06:usbselect.jpg:large] - 普通のUSBストレージと比べ、マウントまでに若干時間がかかる
- USB1.1接続なので転送速度はそれなり
レビューみたいなもの
出先でW-ZERO3のデータのやりとりを行いたくても、マシンには当然ActiveSyncは入っていないし、miniSDを介してデータのやり取りをしようとしても、SDリーダーがなかったり、
miniSDアダプタがなかったりしてなかなかデータがやり取りできませんでした。
このソフトを導入すればType-miniBのUSBケーブル1本あればW-ZERO3とデータをやり取り
できるようになり、これまで以上にW-ZERO3の活躍の場が広がることになると思います。
ただ、私のメインマシンでは相性問題かどうかわかりませんが、Mass Storageに設定して接続すると
ドライバインストール時にシステムが落ちてしまいます。
#メインマシンとデータをやり取りする場合はActiveSyncを利用すればいいので問題はないのですが。
このように若干相性問題がある以外は非常に便利に使用できるソフトだと思います。