Kubuntu 10.10/i386 on ThinkPad X41 環境構築メモ
環境
- IBM ThinkPad X41
- CPU: Intel Pentium M 778 (1.6GHz)
- RAM: 1.5GB
- HDD: 1.8" 60GB HDD
- OS: Kubuntu 10.10/i386
日本語PPAの追加
$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - $ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - $ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/maverick.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list $ sudo apt-get update
Kubuntuの既知の不具合の対応
Ubuntu Wiki - MaverickMeerkat/ReleaseNotes/jaにて記載されている既知の不具合の対応を行う。
ログアウト時にXサーバーがクラッシュしてKDMに戻らない
/etc/kde4/kdm/kdmrc
#TerminateServer=true
上記部分のコメントアウトを外す
TerminateServer=true
デスクトップ効果が再ログイン時に無効になる
[KDEシステム設定] - [デスクトップ効果] - [詳細]タブ から[機能チェックを無効にする]にチェックを入れる
日本語入力環境の構築
フロントエンドにiBus, バックエンドにGoogle日本語入力のオープンソース版であるMozcを用いた日本語入力環境を構築します。
必要パッケージのインストール
ibus-mozcパッケージを導入することで日本語入力環境に必要なパッケージが導入されます。
$ sudo apt-get install ibus-mozc
導入されるパッケージ
- ibus-mozc
- libcurl3
- libprotobuf6
- mozc-server
- mozc-utils-gui
インプットメソッドの設定
iBusの言語パネルはデフォルトでは隠されているため、表示されるように設定を変更します。
また、デフォルトではシステムトレイにiBusのアイコンが2つ表示されるため、1つのみ表示されるように変更します。
[設定] - [Keyboard Input Method] - [一般]タブ
- 言語パネルの表示: 常に表示する
- システムトレイにアイコンを表示する: オフ
iBusが利用するインプットメソッドの設定
[設定] - [Keyboard Input Method] - [インプットメソッド]タブ
[日本語 - Anthy]を削除し、[日本語 - Mozc]を追加する
iBusの言語パネルのテーマ設定
iBusの起動タイミングが早すぎるためか、[KDEシステム設定]の[GTK+の外観]にてウィジットスタイルを変更してもGTK+のデフォルトテーマ*1であるReleighテーマで表示されてしまいます。
他のGTK+アプリケーションと同様にQtCurveテーマで表示されるようにgtk-chthemeにてGTK+テーマを設定します。
gtk-chthemeのインストール
$ sudo apt-get install gtk-chtheme
gtk-chthemeがインストールされたらgtk-chthemeを起動し、QtCurveを選択し適用する。
これで再ログイン時にはiBusの言語パネルがQtCurveテーマで表示されるようになります。
GUIフォントの変更
UbuntuフォントよりもVLゴシックフォントが好きなので、VLゴシックフォントで表示されるように変更。
必要パッケージのインストール
$ sudo apt-get install ttf-vlgothic
ttf-vlgothicをインストール後に、[KDEシステム設定] - [アプリケーションの外観] - [フォント]よりVLゴシックに変更する。
キーバインドの変更
左CtrlはAの隣になければ嫌な人なので。
$ xmodmap -pke > .Xmodmap
~/.Xmodmap に以下を追加
! CapsLockとControlの入れ替え ! 2回適用すると元に戻る remove Lock = Caps_Lock remove Control = Control_L keysym Control_L = Caps_Lock keysym Caps_Lock = Control_L add Lock = Caps_Lock add Control = Control_L
トラックポイントで操作する
/usr/share/X11/xorg.conf.d/20-trackpoint.conf を作成する
Section "InputClass" Identifier "IBM TrackPoint" MatchProduct "TrackPoint" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "evdev" # ホイールエミュレートする Option "EmulateWheel" "true" # ホイールエミュレートに使用するボタン番号 Option "EmulateWheelButton" "2" # 1ノッチに対応するカーソル移動量? Option "EmulateIntrtia" "20" # ホイールエミュレートのタイムアウト時間(ms) Option "EmulateWheelTimeout" "100" # 3ボタンエミュレートをしない # 3ボタンエミュレートは、従来の2ボタンマウスを同時押し(確か)することで # センターボタン押下をエミュレートする機能 Option "Emulate3Buttons" "false" # ホイールエミュレート中のX方向の移動に対する発生するイベント #(ボタン番号)を定義 # 第2引数はそれぞれ、左(マイナス)方向、右(プラス)方向 Option "XAxisMapping" "6 7" # ホイールエミュレート中のY方向の移動に対する発生するイベント #(ボタン番号)を定義 # 第2引数はそれぞれ、下(マイナス)方向、上(プラス)方向 Option "YAxisMapping" "4 5" # Option "ZAxisMapping" "A B C D" # ZAxisMappingはホイールエミュレート中のそれぞれの移動に対して # 発生するイベント(ボタン番号)を定義 # A: 垂直マイナス, B: 垂直プラス, C: 水平マイナス, D: 水平プラス EndSection
スワップの設定
X41のHDDは1.8インチで遅いため、通常使用時にはHDDへスワップアウトしないようにし、ハイバネーション時のみスワップパーティションが利用されるように設定する。
スワップパーティションが利用されないようにする
/etc/fstabの変更
# swap was on /dev/sda3 during installation UUID=UUID値 none swap sw 0 0
上記スワップパーティションのオプションを以下のように変更
# swap was on /dev/sda3 during installation UUID=UUID値 none swap sw,noauto 0 0
ハイバネーション時にのみスワップが有効化されるようにする
/etc/pm/sleep.d/05_swapctl
#!/bin/bash #/etc/pm/sleep.d/20_swapctl case "$1" in hibernate|suspend) swapon UUID=スワップパーティションのUUID値 ;; thaw|resume) swapoff -a ;; *) ;; esac
GTK+アプリケーションの日本語化
GIMPなどのアプリケーションが英語で表示されるため、日本語で表示されるようにする
$ sudo apt-get install language-pack-gnome-ja
導入されるパッケージ
- language-pack-gnome-ja
- language-pack-gnome-ja-base
pulseaudioの削除
これまでの経験からPulseAudioは重い印象を受けていたので削除。
$ sudo apt-get purge pulseaudio
削除されるパッケージ
- pulseaudio*
- pulseaudio-esound-compat*
- pulseaudio-module-bluetooth*
- pulseaudio-module-x11*